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W1SAで往く『兵どもが夢の跡』〜群馬県山名城〜

W1SAで往く『兵どもが夢の跡』〜群馬県山名城〜



こんにちは、ダートスポーツスーパーバイザーの宮崎です。
単車倶楽部最新号5月号で、伊豆の山城を巡る旅記事を作りました。
伊豆を巡る覇者たちの息吹を感じる城跡廻り、ぜひご覧ください。

世は歴史、城ブーム。
ついに山城(城跡)まで人気が高まり、私が敬愛する千田嘉博先生は、TV番組『英雄たちの選択』など多方面で大活躍中です。

日本には城が25000ほどもあったと言います。
南北朝時代から戦国時代を経て、明治維新、幾度の大震災、世界大戦敗戦を経てもなお、いまだに日本の各地には、城の跡があるのです。
試しにグーグルマップで、適当なエリアを『城』で検索すると、その多さがわかると思います!

若い頃は興味のなかった日本の歴史ですが、そこに確かにあったであろう戦い、滅びの歴史。出会いや別れ、人の息吹を感じられる城の跡。
勝者もいつしか消えてなくなる無常の世界。
『つわものどもが夢の跡』

そんな痕跡を、私と同じ昭和46年生まれの愛車、カワサキW1SAで巡ります。

W1SAで往く『兵どもが夢の跡』〜群馬県山名城〜



今回訪れた群馬県高崎市の山名城。山城は当然山の中にある(攻められにくい所にある)のが基本なので、バイクの操作がしやすく、山歩きもできるシューズ、ブーツが必須ですね。ここは無料の駐車場があるので、そこにバイクを停めて、いざ出発。いきなりすごい階段です!

W1SAで往く『兵どもが夢の跡』〜群馬県山名城〜



歩く道中のあちらこちらにある万葉集の歌。全く下調べなしで来たのですが、ここは古墳が残る、古代遺跡でもあるんですね。
悲しく切ない防人の歌を読みながら、先に進みます。

W1SAで往く『兵どもが夢の跡』〜群馬県山名城〜


W1SAで往く『兵どもが夢の跡』〜群馬県山名城〜



階段を登りきったところに、古墳がありました。どう見ても古墳らしい古墳です。ヤマト政権の管理人の子孫の家族を祀っているのだとか。
681年、全体の形が残っている日本最古の古墳だそうです。なるほど、案内板があり、わかりやすく解説されていました。

W1SAで往く『兵どもが夢の跡』〜群馬県山名城〜



さらに山を登っていくと、いよいよ古城『山名城』です。
681年の古墳は、正直、人の息吹を感じることは私には難しいですが、城は防御する人間の意志が反映されているので、
実にドキドキ感があります。

W1SAで往く『兵どもが夢の跡』〜群馬県山名城〜



山名城はすぐ近く。1.1km先に連なって作られた根小屋城があるのですが、迷った結果、行きませんでした。あとで調べると、戦国時代に武田軍が上杉や北条対策として築城した、当時の技術知恵を集めて作った城だったらしく、、、、。今度いつか来ます。

W1SAで往く『兵どもが夢の跡』〜群馬県山名城〜


W1SAで往く『兵どもが夢の跡』〜群馬県山名城〜



普段はオフロードレーサーでエンデューロに出ているため、山の起伏や坂を見ると『バイクで登れるか』という目で見てしまうのですが、
この山城廻りでは、ガラッと意識を変えて巡ります。つまり重い甲冑を来て、攻め込む武士の気持ちです。
そう見るとですね、例えばこの堀。両面の土手から矢や鉄砲で狙われまくりなのですよ。道は細く、逃げ場もありません。
結構ゾッとしながら、歩きます。

見事な堀がいまだに残っています。

W1SAで往く『兵どもが夢の跡』〜群馬県山名城〜


この山名城は、源氏の英雄、源義家の孫、新田義重の子、義範が山名氏と自ら名乗り、築城したと言われています。
築城法にはかなり進歩したものが見られるそうです。

W1SAで往く『兵どもが夢の跡』〜群馬県山名城〜


W1SAで往く『兵どもが夢の跡』〜群馬県山名城〜



本丸に到着。展望デッキやベンチがありました。山城は当時の面影を楽しみたいので、観光地的な要素はいらないですね。ここくらいのシンプルな感じがいいです。歴史を解説する案内板はあれば助かります。

W1SAで往く『兵どもが夢の跡』〜群馬県山名城〜



眼下には街が見えます。樹木は当時は伐採されていたのでしょうか。
行きは侵略者の気分で、本丸に到達したら、その地の武将の気分で街を見下ろします。

W1SAで往く『兵どもが夢の跡』〜群馬県山名城〜



雑草が多くなる真夏より、春や秋が山城廻りには良さそう。W1SAは現代の真夏に走るのはNGです。
椿が咲く今頃の季節は最高。
W1SAで往く『兵どもが夢の跡』〜群馬県山名城〜



現代人は整備された階段で、楽に降りさせていただきます。
それぞれの山城は地元の方々が整備されていて、私のようにパッと訪れた素人でも本丸に行くことができます。
ありがたいですね。

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